Works/ Yuming Studioの仕事
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空き家の部分改修
鶴岡市内の温泉街の一角に建っている家です。元々お施主さんのおばあさんが一人でお住まいでした。
一人で暮らすのが困難になり空き家になっていたこと、お施主さんご家族が他県からUターンしてくることもあり、
お施主さんご家族で住みやすい形にリノベーションし、活用しようということでご相談いただきました。
二人のお子さんがまだ幼いこともあり、1F部分をワンルームのように使えるようにしました。
それと水まわりのレイアウト変更を行い、コストを抑えつつという要望でした。

改修前

改修前

改修前
改修前は1階に台所、和室二間が並んでいて、建具や襖で区切られる昔ながらの間取りでした。
三室の脇には広縁がスーッと奥の廊下まで繋がっていました。
水まわりはトイレが大小で分かれていて、その隣が洗面脱衣場となっていました。
十数年前に建て替えられたとのことで、断熱性に問題はなく見えました。
まずは間取りを変えることをメインに工事の計画をしました。


広いワンルームのように使いたいという要望に合わせて、広縁部分も部屋に取り込みました。
解体して、大工さんと相談しつつ梁を入れて補強をし進めました。
大きい空間になるので暖房効率などは気になりましたが、エアコン+ストーブ1台で寒さはさほど気にならないとのこと。
既存の大きな窓も元々ペアガラスだったので、触らずにそのままです。

キッチンは既存のものを再設置。食洗器だけ新設しました。
新しくキッチンを入れるよりもだいぶコストダウンにつながりました。ほとんどカウンターで見えないですし。
元は外向きでしたが、腰壁を設けて内向きにレイアウト変更しています。
キッチンの改修で一番多い要望かと思います。


ご家族4人分の寝室スペースとして和室一間を既存のままで残しています。
和室と洋室でどう分けるかを色々検討しましたが、天井までの4枚建具で分けるという選択になりました。
閉じていれば2部屋に分かれますし、開ければ部屋がさらに広がります。
立派なお仏壇があり、親戚が集まることも考慮しての選択でした。

水まわりは使わない小便器用の1帖分を洗面脱衣室に取り込むように変えています。
お子さんの育児とお仕事の関係で洗濯機は2台欲しいという要望も叶えられました。
窓と干渉しないように乾太くん(リンナイ製)も設置しています。これも必須条件でした。
洗濯が終わったらそのまま乾燥まで、夜帰ってからできるのが助かると言ってもらえました。
洗面化粧台は既存のものを移設してコストダウンにつなげています。
他県から移住されてきた方でしたので鶴岡市のリフォーム補助金(移住者枠)を利用されました。
空き家になっていた住宅を利用するという形もあり、100万円近い補助を受けられました。
当時行われていた、こどもみらい住宅支援事業の補助金も10万円ほど受けています。
工事内容を分け、重複しないように受給しています。
空き家の部分改修
設計:Yuming Studio / 橋本 皓正
竣工:2022年8月 工期:2022年6月~ 種別:木造住宅の部分改修工事
延床面積: ㎡( 坪)
外部仕上:既存仕上げのまま レイアウト変更に伴うサッシの入れ替え(一部)
内部仕上:床/Panasonic ベリティスフロアW 天井/クロス仕上 壁/クロス仕上
設備機器:キッチン/既存再利用 食洗機/タカラスタンダード 浴室/既存再利用 トイレ/既存再利用 洗面化粧台/既存再利用

改修前

改修後



