Works/ Yuming Studioの仕事
Works/ Yuming Studioの仕事
平屋の改修
お子さんの小学校入学までに工事を終わらせたいと、市内で物件を探していたお客様でしたが、
立地的に良さそうな物件が見つかっても状態が悪すぎたり、結局竣工まで3年ほどかかってしまいました。
お子さんが2年生に進級するタイミングでの引っ越しでした、、
とはいえ立地、広さ、価格のどれもが、それまで見たどこよりも理想的で、
時間が許せば、物件はじっくりと探すが吉。という教訓が得られました。
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改修前
上の写真は改修前の写真です。
住宅→飲食店と用途が変わっていたので、水まわりがなくなっていたり、小さなシャワーブースがついていたりしました。
構造部分などは無理に改修された痕もなかったので、その点は安心でした。
パキっと真っ白というような改修工事よりも、古民家を上手く利用したような改修工事を希望されていたので、
全体的な和の雰囲気を残すように計画を進めていきました。

和室二間と広縁を一体化したLDK部分です。
高い天井という旦那さんの要望があったので梁下まで現れるように天井高を上げています。
真壁造りに既存の長押、廻縁を撤去せずに和の雰囲気を残しています。木部は再塗装をかけています。
床材は赤みの強い、サペリの複合フローリングを貼り、天井も色味を合わせて着色したラワン合板になっています。
広縁部分も室内に取り込んだことで、南側からの採光も直接届くようになりました。
ベージュの珪藻土クロスも光を柔らかに反射しているように感じます。手触りもザラつきがあり本物に近いです。

ダイニング部分は屋根形状から勾配天井にしています。リビングより天井高さが上がり、開放感が生まれています。
奥に見えるのはキッチンで、構造上の柱、筋交いは現しにした上で視線が抜けるようにカウンターを設置しています。
キッチンは深緑、床脇は淡いイエローのクロスを選んでもらいました。
クロスは数年後に貼り替えも可能なので、遊んでみるのもいいですね。
キッチンは濃紺のレトロタイルも貼ってあります。ちょっとしたメリハリが生れています。


リビングの脇、6畳ほどの和室がありましたが、床のフローリング、壁のクロスを貼り替えました。
断熱工事は壁床天井と開口部入替をしていますが、コストを抑える為に最低限の内装工事のみ施しました。
当面はお子さんの遊び場になる予定とのことで、壁を立てるのではなく建具(既存再利用)で部屋を分けています。
元々は襖でしたが、モダンな障子戸があったので建具屋さんに調整してもらいました。
建具を外せばリビングまでひとつながりに使用することもできる部屋になりました。

洗面台、トイレの手洗い器の前にもタイルを貼っています。
水に強いものですし、一枚ずつ微妙に表情が違うのでアクセントになります。
洗面台は大工さんに箱を組んでもらい、TOTOの病院用シンクを据えつけました。
横幅も深さも大きいですが、シンプルなので低コストです。
鏡に映るは乾太くん(リンナイ製)。いつでも洗濯、乾燥ができて最高とのこと。

前述しましたが補助金も利用されています。
断熱補助金 91.1万円:既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省)
住宅設備補助金 10.3万円:こどもエコすまい支援事業
該当工事を分けることで2種類の補助金を受けることができました。
平屋の改修
設計:Yuming Studio / 橋本 皓正
竣工:2023年3月 工期:2022年12月~ 種別:木造平屋建住宅の改修工事
延床面積:131.43㎡(43.5坪)
外部仕上:既存仕上げのまま 断熱サッシに入れ替え
内部仕上:床/サペリ複合フローリング 天井/ラワン合板の上、OS塗装仕上 壁/クロス仕上
設備機器:キッチン/造作 食洗機/IKEA 浴室/Panasonic オフローラ1618 トイレ/Panasonic アラウーノ 洗面化粧台/造作

改修前

改修後





